不思議な話

実は不思議な体験を結構しています。
未だに理解不能ですが、真夏の季節にぴったりなので、一つ書き留めてみようかと思います。

あれは、私が20代前半で、暑くも寒くもない季節だったので、
春か秋だったと思います。

ちょうどその頃、運転免許の筆記テストを控えていたので、
よく徹夜で勉強をしていました。

シーズ犬を飼っていて、2階にある私の寝室で寝かしていた為、
ワンちゃんの声が聞こえるようにと、私の部屋とキッチンを繋ぐインターホンの
ボリュームを目一杯上げて階下のキッチンで勉強をしていました。

キッチンも私の部屋も、家の奥まった所にあり、
目一杯ボリュームを上げていたインターホンからは、
ジージーという雑音が、わずかに聞こえていただけでした。

そんな状態からどの位たった頃でしょうか・・・。
突然、それまで静かだったインターホンから、カランコロンという
下駄のような音が聞こえて来たと同時に
若い女性の美しい声がインターホンからはっきりと聞こえてきたのです。

その声は、少し高音気味で「まあ、なんてきれいなの。あれは白鳥座よ。」と、
はっきりと言ったのです。
それっきりです。

その後は何もないのです。
インターホンからは、ジージーというわずかな雑音しか聞こえません。

ほんとうにびっくりしました。
それでも冷静になって、ラジオか何かで電波が混線していたのではないかと思い、
自分の部屋に駆け上がりました。

部屋の中は、何の物音もせず、ワンちゃんは何事もなかったように静かに寝ていました。
インターホンのある部屋を全部チェックしましたが、やはり、
全て静まりかえっていました。

この日の出来事の後にも先にも、インターホンから不思議な声が聞こえたことは二度とありませんでした。

一体なんなのか、わかりません。
でも、あれから何十年経った今でも、あの時の美しい女性の声を
はっきりと思い出すことが出来ます。

ちなみに白鳥座の意味するところは何かと思い、調べてみたら・・・・、

はくちょう座の中心部の別名で北十字星やノーザンクロス(Northern Cross)と呼ばれる。
南十字星と対応した関係でも関連付けられている。
キリスト教ではこの星座を、キリストの磔の十字架と重ねて考えることがある
。」(Wikipedia

近世になって白鳥座を「カルヴァリの十字架」「キリストの十字架」と呼ぶことがあるそうです。
(「カルヴァリ」とは、ヘブライ語の「ゴルゴダ」のラテン語系英名。
キリストが磔にされた丘の名前で、元の意味は「頭骨」)とありました。

そして、宮沢賢治銀河鉄道の夜にこの白鳥座は、生と死の象徴のように、
出てくるのですね。
二人の少年の銀河鉄道の旅は、銀河に沿って北十字から始まり南十字で終わる異次元の旅であり・・・・」との解説もありました。

白鳥座の象徴がキリストの磔の十字架と重ねて考えることがある。
・・・と言うことを今になって改めて知り、本当に不思議な気持ちです。

でも、あの女性は一体、誰だったのでしょう・・・・。





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