いのち

日々、何気なく口にする食物。
命を分け与えてくれたものに対する感謝の念もなく、
当たり前のように口にする犠牲になった命。

スーパーに積み上げられた肉製品の売り場は犠牲になったそんな動物たちの
死体置き場のように感じてしまうこの頃です。

「生命の科学」ともいわれるインド伝統医学アーユルヴェーダでは
以下のように考えています。

「それぞれの食物に宿る意識は、ある意味でこれを食した者の意識と融合する。
例えば、ある人が牛肉を食べたとき、その牛肉のもつ性質を粗雑なレベルから
精妙なレベルに至るまで受け継ぐことになる。

・・・我々が肉体を維持しながら生きていくには、
どうしても他者を犠牲にするしかない。

肉を食べることも、野菜を食べることも、あるいは、
空気を吸って吐き出すことすらも、ある意味では自然に犠牲を強いている。
その際、この事実を知って自然に感謝し、なるべく犠牲を最小限に抑えよう。」

「動物たちは高度な意識を持つゆえに、殺されるときの苦痛や怨念もまた、
我々には想像もできないほどのものだ。

それは精妙な意識の波動となって、殺された後の動物の細胞の一つひとつに
染みついている。

そして、(人がこれを食すれば)、この意識もまた、我々の細胞の一つになる。」