嫉妬と羨望
オーストリア、ウィーン出身の女性精神分析家メラニー・クラインは、
著書「羨望と感謝」 に次のような事柄を書いています。
羨望は良い対象であるからこそ、それに憧れを抱き、同時に怒りも持つ。
自分にはないものを持っているという気持ちが対象破壊的な欲動を動かす。
さらに、クラインは羨望を嫉妬とは区別している。
嫉妬とは三者関係の中における情緒であり、
羨望は二者関係におけるそれである。
羨望に満ちた人は、人の楽しんでいるのを見て嫌な気持ちになる。
そのような人は他人の悲惨なさまを見て、はじめて気が休まるのである。
したがって羨望にみちた人を満足させようとする努力はすべて実を結ぶことはない
「羨望と感謝」(メラニー・クライン)
以下のように述べている人もいます。
嫉妬
誰かに取られたと感じる時や取られそうだと危険を感じる時に起こる感情
羨望
自分以外の人が何か望ましいものを我がものとしていて、
それを楽しんでいることへのへの怒りの感情であり、
羨望による衝動は、それを奪い取るか損ってしまおうとすることにある羨望は攻撃をうむ
難しい・・・・・・やっかいだね、人の心って。