「死ぬ気まんまん」




ソウルの住居には、
インテリジェンスな高齢の方々が、
同じ建物内に多く、住んでいらっしゃいます。

70代後半以上の方の中には、流暢な日本語を話される方も。



ある日、
80代のご夫妻から日本の本を勧められました。


ご主人は日本語はもとより、ドイツ語、フランス語が堪能で、
奥様はフランス語を専攻していらっしゃたとの事。
お話がいつも興味深く、とても楽しいご夫妻です。


ご紹介して下さった本は、
「百万回生きた猫」でおなじみの佐野洋子さんの「死ぬ気まんまん」。



とても知的で上品なご夫妻が、
なぜ、この本を・・・・・?????・・・・・と、
本の最初のページを読んだ時は思っていたのですが、



本を読み進むうちに、
そんな思いはすっかり吹き飛んで、
なんとも、
とても、
良い本にめぐりあった気分です。





この本についてフリーライターのHarumi Takiさんが、
「イイ本、アリマス」で紹介しています。
http://column.madamefigaro.jp/culture/iihon/post-767.html



この中に書かれていた、

*生きることを丸ごと愛した人・佐野洋子の遺作
 『死ぬ気まんまん』

佐野洋子という人は、つくづくと「愛したかった」人なのだと思う。

・・・・という言葉に私も大きく、うなづきます。