田中澄江、昭和の名監督、名女優、***追加で動画UP***

日本では、今日は「敬老の日」ですね。
先週、アラモアナショッピングセンターにあるBook offで、
田中澄江「老いは迎えて討て」(1996年著書)という本を買いました。

この本の帯には、「自分は完全だと思ったとき 人は老いる」と書かれています。
田中澄江さん88歳でした。

お名前はよく知っていたのですが、著書やどういう方かということは、よく知りませんでした。
今回、この本に出会って田中澄江さんのことで嬉しい驚き発見がありました。


私の大好な成瀬巳喜男監督作品の「流れる」(1956年)
http://www.youtube.com/watch?v=iiqZC5zpTf0の脚色をされていたんですね!!!


この映画は、幸田文の同名小説を「めし」「浮雲」の成瀬巳喜男監督が映画化。

傾きかけた芸者置屋を舞台に、時代の流れの中で変わりゆく花柳界に生きる女性たちの姿を
豪華な女優陣の競演で描いた作品です。

日本映画を代表する傑作です。
山田五十鈴田中絹代杉村春子高峰秀子、岡田まり子、栗島すみ子・・・・・。
日本映画を代表する女優たちが勢揃いです。

そして、成瀬監督の「稲妻」(1952年)
http://www.youtube.com/watch?v=vwHw0ShaMI0&feature=related
この映画の脚色もしていたのですね。嬉しくなります。

この映画は、成瀬巳喜男監督が、林芙美子の原作を田中澄江脚色で映画化した名品。
主演は成瀬監督とゴールデンコンビの高峰秀子
複雑な家庭環境の下に育った末娘が家を出て自立する中で成長していく姿を描いています。
”ドロドロ”の物語となるべきところを、
清々しささえ感じてしまう成瀬監督の見事なお手並みが堪能できる逸品”・・・と
ある方が言い表していますが、まさにその通りです。


高峰秀子さんという方はどんな役柄でも、そして幾つになられても、品のよさがあります。

私は20代の頃から「私の渡世日記」を皮切りにほとんどの高峰秀子さんの著書を読んでいます。
本当に好きな方でした。

高峰秀子さんは2010年に86歳で他界され、ハワイの墓地に眠られているそうです。