道しるべ

* 抜粋文章に誤りがあり、訂正しました。誤文を読んだ方、ごめんなさい。


神父さま、私はこのごろ、いささか心境の変化を感じるようになりました。
それは、あらゆる人が何をするかを決めるのは、どうもその人の選択というより、
何か別の力のような気がして来たのです。

以前の私でしたら、他人にはあまり言いませんが、
自分の血のつながった者には、意見の一つくらいは言うのを誠実と思ったものでした。

しかしこのごろつくづく思うのは、神はあらゆることをお使いになる、という実感だけです。
神はその人の賢さもお使いになりますが、往々にしてその愚かささえも祝福されるように、
その人がその愚かさによってのみなし得るような仕事をおさせになります。

そのからくりに対して人間は何を言えましょう。                         

                      曽野綾子 「旅立ちの朝」より




色々と矛盾して処理しきれない気持ちをどうしたものか・・・と思い、
始めたブログが、もうすぐ半年になります。

心を清めてくれる言葉を一生懸命さがして、
自分の心の濁りを少しでも薄めようとしていますが,
神の前で、人間が人間として、人間らしく生きていくことの難しさをつくづく感じています。

完全な神様の愛の光を道しるべとして、人生を生きることが出来たら、
どんなに幸福なことでしょう・・・・。