昨年の夏、大腸がんの手術をした父が、この夏に肝臓に転移していると告げられました。
2度目となる癌の告知を医師は、父本人に告げたのです。

85歳の高齢、しかも、2度の脳梗塞と、昨年の大腸がんの手術。
そして、手術直後から身体につける事となったストマー(人工肛門)。

次から次へと自分自身の身体が破壊されて行くような気持ちでいた父は
どんなにせつなく、不安だったことでしょう。

そんな患者の気持ちを無視するように、医師は付き添う家族がいる目の前で、
唐突に「癌です」と言いました。

あれから、何人かの医師の話を聞き、また、別の病院でセカンドオピニオンも聞きました。
やはり肝臓に転移しているとはっきりと言われました。

当初、86歳になろうとする父の手術を躊躇していたのですが、
何人もの医師から大腸がんからの転移性の初期肝臓ガン手術を前向きに勧められました。

セカンドオピニオンで診察して頂いた大学病院では、
手術執刀は、肝臓外科で名医と言われる医師がしてくださるとの事で、
その医師に執刀してもらえるなら・・・と父が手術を望んだこともあり、
3週間もの入院検査の後に一昨日、いよいよその手術が行われたのですが・・・・・・・・・・・


開腹手術が始まって、予定よりはるかに早い時間に手術室から執刀医が出てきてました。
そして、付き添っていた私の主人に驚くような言葉を告げました。

これまで2000件もの肝臓ガンの手術をしてきた名医である医師が言った言葉は、
「癌に触れない」
「こんなことは初めてです。」と言ったそうです。

初め、「癌に触れない」との言葉の意味が飲み込めなかった主人に
医師は癌でなかったことを告げたのです。

????????何が起こるか本当にわからないです。

今回の手術を選択しなければ、抗がん剤やラジオ波という、
がん細胞を焼き尽くす治療をする予定でもいました。
そうなると、健康な細胞を破壊していたことになるのですから、それもゾッとする話です。

今回の手術は、日本のもっとも優れた大学病院の名医の最善の選択だったのですが・・・・・

これも何か意味のある事なのでしょうか。
そう思うしかないでしょうか・・・・・・。