君の目の前の・・・・・。

死んだら本当に魂、霊魂というものがあるのだろうか・・・・。

存在すると信じたくて、そう願う思考が自分の心の中だけで、
亡くなった人たちの存在を蘇らせるのではないのか・・・・。
そんなことを考え、亡くなった祖母や母の魂のことを考えています。


ずっと以前のことですが、
とても親しいクリスチャンの方が癌に冒され、手術をすることになりました。
敬虔なクリスチャンとしての長い信仰生活、
そして教会の長老として責任ある役職にもつき、
ご家族揃ってクリスチャン一家でした。

手術が無事成功し、お元気になって、お会いした時に
手術を目前に「死んだらすべては闇なのではないか・・・・
真っ暗な世界なのではないか」・・・・と考えたと話されていました。


そして、もう、ひと方、
この方の信仰生活は80年近くに及びましたが、
やはり、死後の世界に疑念を持たれていました。


何も無い世界、
自分の存在が無い世界、無の世界。
そうかもしれない・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
否定出来ないことだとも思う。

だから、生きている今が愛おしい。
とても愛おしい。





今、私の目の前の一人の老人の手。
その手の上に私の手を重ねよう・・・・・。

私の主人や私の子供たち以外、誰もふれなくなった私の父の手。
それは、年老いた父の手。