名監督、名女優



小暮実千代、若尾文子は私が好きな女優さんです。
祇園囃子というお二人が競演した映画を紹介します。
どんなに時代が変わっても変わらない人間の心を描いた素晴らしい映画の一つです。

原作       川口松太郎
脚色       依田義賢
監督、撮影   溝口健二宮川一夫


舞台は京都の花街・祇園
そこに生きる芸妓と舞妓、それを取り巻く人々の生態を描き出した人間ドラマです。

溝口健二監督の人間洞察力はすごいです。ちょっとした何気ないしぐさにも人間の心が描かれています。

若尾文子の愛くるしさ。木暮実千代のなんとも言えない色香。
そして名女優、浪花千栄子の名演技。
女優と呼べる人たちはこの時代にしかいないのでは、と思うほどです。

昔の日本の映画は本当に良いですね。


*この映画は1953年の作品。
 若尾文子さん20歳。小暮美千代さんは35歳。


お時間のある方は是非、最後まで観て下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=IHHhs97Yfo8&feature=relmfu
1/6〜6/6 祇園囃子(1953年)




ついでに若尾文子さんの名演技の作品をもう一つ紹介します。
映画”赤線地帯”(1956年)
http://www.youtube.com/watch?v=9FYEbRCB63U (一部のみ)


売春防止法制定(同法公布は1956年5月24日)にまつわる社会情勢を取り入れた、
娼婦たちの生き様を生々しく描いた作品です。
やはり、溝口健二監督です。
若尾さん23歳の時の演技です。


若尾文子さんをご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんね。
NHK朝のドラマ”おひさま”で若き日を語っていた方です。
ソフトバンクのCMにも出ています。黒川記章さんの奥様です。
現在、79歳ですがお年には見えませんね



凛として品のある美を感じさせる方です。