不機嫌な人、人間関係が長続きしない人

 


*いつも不機嫌な理由


不機嫌な人は神経症的要求を持っている。あるいは甘えている。
要求が多いから不満になる機会も普通の人より多い。
自分の要求が通らないから怒る。しかし、その怒りを表現できない。

なぜなら、その怒りを表現することで相手を失う可能性があるからである。
 
甘えている人は、皆が自分の言うことにいつも特別の注目を払わないと不満である。
甘えている人は、皆が自分の惨めさに特別の注目を払って「かわいそうに、かわいそうに」と騒がなければ不満である。

甘えている人は、皆が自分の障害に特別の注目を払って
「大変ね、大変ね、でもこれを克服しようとするなてすごい」と騒がなければ不満である。

甘えている人は自分が疲れている時には、皆が自分の疲れに特別の注目を払って
「疲れてそうね、休んだら、きつそうね」と騒がなければ不満である。




*人間関係が長続きしない人
 

人からいったんは好かれながら、その人間関係が長つづきしない人がいる。
それは愛情欲求に満たされていない人に多い。

愛情欲求が満たされていない人間は、ある人にやさしくされると、
サァーッとその人にすり寄っていく。


そして、その人が自分を拒絶しないと見通すと、その人にすべてを求めはじめる。



「甘え」と「独り立ち」の心理    加藤諦三 著




このような人は、孤独だろうと思います。
愛の飢餓だと理解はするけれど、周りの人は辛いですね。

なぜなら、この神経症的な人の要求は、その要求事態が大事なのではなく、
自分以外の人が大変な思いをして、至れり尽くせり、
自分の為に動き回ってくれること事態が目的で、大事なことだから。

このような人の要求には砂漠の水を渇望するように終わりがなく、周りへは常に不平と不満ばかりとなるのです。
だから、この人の周りの心ある人間は辛くなります。



このような人と切れない縁がある場合、
反面教師として、
人生の学びとして受け取る以外無いのだとわかっていますが、
心が反応してしまい、やはり、辛いわけです。

淡々というわけには、なかなか、いきませんね。