あなたならどうする？

アメリカのTV番組で行われた差別に対する実験です。

あなたならどうしますか？

障害者への差別の実験

私が８歳の頃、
ある日、一人で近所の病院に行きました。

住んでいた町の小さな病院の待ち合い室で順番を待っていると
姉の同級生の男子も数人来ていました。

玄関口の長椅子に座っていた私のところに来て、
「チョウセン人はこっちの線から入るな」
「出て行け」と何度も何度もしつこく言ってきました。

いつも行く
いつもの病院。
狭い待ち合い室には大勢の大人たちがいましたが、
誰ひとり、その男子たちを注意する人はいませんでした。

８歳の私は怖くて、少しづつ、すこしづつ
座っていた椅子から離れて
いつも顔を合わせていた受付の窓口の女の人のところまで移動しました。
そしてその女性の後ろにへばりついていました。
その人はなにも言わなかったけれど、
私を追い出す事もしませんでした。

じきに名前を呼ばれ診察室に入り治療を終え、
外に出た時には男子たちはいませんでした。

あのとき、
周りのだれもが、助けてくれなかった記憶は今も私の心に刻み込まれています。

＊＊＊

「朝鮮人」という言葉は本来、民族を表す用語ですが、
私が幼かった頃の日本では、韓国籍とか関係なく、民族そのものに対して
侮蔑的な感情と蔑視する意志が込められた差別用語として
「チョウセン人」という言葉が多々使われていました。